今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
テーマ:酒とたばことM&A
◆サントリーホールディングスが米ビーム社を、
総額1兆6500億円で買収を決めた。
食品関連のM&Aでは、2006年JTによる、
英ガラハーを2兆2500億円買収に次ぐ。
規制が厳しく寡占化で先行するたばこ市場で、
M&Aを進めるJTの姿とサントリーが重なる。
◆たばこ上位ブランドは50年から100年ブランドが多い。
日本ではブランドごとの価格差が小さいが、
海外ではその値段が大きく変わる。
新規参入が少なく、先進国では宣伝規制も厳しく、
ブランド力で販売量が決まるからだ。
その結果90年後半から00年代にM&Aの嵐が吹き荒れ、
世界市場の寡占化も一気に進んだ。
新興国も自国の商品を育成するが、
経済力の発展とともにブランド力のある外国たばこに、
消費者は引き寄せられる。
◆同じように酒も世界で通用するブランド作りは至難。
ウイスキーの場合、原酒の熟成に10年単位の時間がかかり、
新規参入も少なく、老舗ブランドが強く、寡占化が進む。
サントリーはこの買収で蒸留酒ではビーム社を軸の経営を進め、
国内外での成長策できる世界経営マネジメントを目指す。
◆消費市場は世界と日本が一段と「同期化」する。
日本市場で生き残る上でも世界標準で競争ができる人材、
ノウハウを取り込むことが欠かせず、
M&Aの役割はさらに強くなる。
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【私見】
M&Aには「のれん代」が加算されるケースが多いです。
その「のれん代」とは、それまで構築したブランドの価値。
つまり「歴史」という「時間」を買うことになります。
あらゆる業界での世界同期化が進めば、
酒やたばこの限らず、寡占化が進むでしょう。
資本力のあるところは、M&Aで攻めてきますので、
われわれ中小では、ますますニッチ化を進めなくては、
ならなくなってくるのでしょうね。
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