今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。

テーマ:携帯売却 ノキアは敗者か

◆フィンランドのノキアが携帯端末事業を、
米マイクロソフトに売却する。

スマホの波に乗り遅れたのはたしかだが、
はたして「敗者」なのだろうか?



ノキアは事業売却で約7140億円の資金を得る。

1980年代までは製紙から始まり、
ゴム長靴、テレビ、パソコンまで手掛けるコングロマリット。
91年にはソ連崩壊で経営危機。携帯端末と通信インフラに舵を切った。

◆スウェーデンのボルボは99年乗用車部門をフォードに売却。
その後方向転換し、世界有数の商用車メーカーになった。

乗用車部門は中国企業の傘下に入り、
中国での販売台数を伸ばしている。

◆競争に負けてシェアを落としたり、
経営に失敗して資金繰りに行き詰った企業の中に
「価値ある事業」が残っていることがある。

事業売却は弱った企業から「価値ある事業」を
別会社に移して再び成長軌道に乗せる「勇気ある行為」とも言える。

◆日本では事業売却を「切り売り」と呼んで忌み嫌う風潮がある。
旧三洋電機の白物家電事業は
中国のハイアールの傘下で勢いを取り戻しつつある。

つまらぬ意地で「価値ある事業」を枯らすべきではない。

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【私見】

「価値ある事業」というのは大なり小なりどの企業にもあるものと思われます。
それに気がついていないこと、あるいはアピールの仕方を知らないこと、
それが障害になってしまっていることがあるかもしれません。

身近なものほど、灯台下暗しかもしれません。

まず自社の「価値ある事業」は何なのか?
それを活かしきっているのだろうか?
活かせていないなら、なにか方法がないだろうか?

そういう自問をしてみる必要があることに気付きました。

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