今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。

テーマ:脱「会社の寿命30年」へ上場



◆「日経ビジネス」で「会社の寿命は30年」という特集から30年。

それを「明日は我が身」と受け取ったのがサントリー。
鳥井・佐治両家からトップを出す同族企業で、創業80年を迎える。

背景は「オールドショック」。
高度成長期に「サントリーオールド」は売上を伸ばし、
1980年には1240万ケースの世界一を記録。

しかし翌年から急減速、酒税増税もあり85年には、
523万ケースにまで落ち込みブランド神話崩壊になった。

◆60年に2代目佐治社長がビール事業に進出。
創業者である佐治社長の父、鳥井氏が「やってみなはれ」、
といったのは、いまでは神話になっている。

創業家の意向より新しいモノを求める消費者に向き合う経営の出発点となった。

◆清涼飲料事業にも力を入れて、
コーヒー「BOSS」、果汁飲料「なっちゃん」、
お茶「伊右衛門」など、売上の半分を稼ぐ大黒柱を作った。

サントリーの最近の30年は事業構造改革の歴史で、
サントリー食品インターナショナルが東京市場に上場。

◆少子高齢社会の日本では成長が望めない。
海外に出ていくしかない。
そのためにはM&Aが不可欠で、
資本市場から資金調達の必要性もある。

今後は消費者だけでなく、新たな投資家との対話も求められる。
2つの市場への畏敬の念とやってみなはれ精神が「百薬の長」になる。

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【私見】

長寿企業といえど、当然危機の時期はあり、
それをどう舵取りをするかで、その後の命運が別れるのでしょう。

そこには第三者には観えない、楽ではない世界があるのは、
想像に難くないことです。

創業80年を迎える、安泰に見える大企業サントリーもしかり。

胡坐をかいた初期を反省し、新しいものに挑戦、
そして意を決しての上場。

今後を見守ってみたいですね。

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