今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。

●歴史は存在の根拠 4



家族や友人からすれば、その人が突然いなくなり、
その後まったく消息がつかめなくなってしまいます。

まさに神隠しにでも遭ったような状態でしょう。
これでは、その人の存在自体が消滅したのと同じことです。

つまり、歴史を失うということは、
存在の根拠がなくなってしまうということであり、
さらには、その人の存在自体が消滅したのと同じことになるのです。

どんな人でも自分自身の心の歴史を持っています。
自分自身の存在の根拠であり、それがあるからこそ、
自分が自分だと判断できるわけです。

自分自身の心の歴史の認識が、その人のアイデンティティとなる、
と言い換えてもいいでしょう。

心の歴史の認識は、前頭前野が受け持っています。
しかし、危機的状況のときの記憶は大脳辺縁系にあるため、
前頭前野は情動発生を恐れて、その部分の歴史をなかったこととします。

そのせいで、前頭前野が認識している心の歴史というのは、
いくつもの空白期間を持った、とぎれとぎれの歴史になってしまいます。

前頭前野の最大の特徴は、首尾一貫した思考です。
したがって、心の歴史にも首尾一貫性を持たせようとします。

(つづく)


*参考文献
「サイストリー」 by 立花裕希 
http://iyashi.find21.net/psystory/


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