今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。

テーマ：株主との約束の重み

◆「35分の社長解任劇」の川崎重工。
2週間後の株主総会では、守秘義務があるので、
詳しくは言えないとのこと。

企業側の戦略があるので、
すべてをガラス張りにはできないだろうが、
ステークホルダーに対する、ミスリードする、
情報発信はよくないのではないか。

◆年度当初、勝つか悪くても引き分けといっていた、
パナソニックは、500億円の黒字予想から7540億円の赤字に。
シャープは、300億円の赤字予測から5450億円の赤字に。

期初には威勢のいいことをいうのに、
期末には下方修正の後、こういう結果になる企業が多いのでは。

◆京セラ、ＫＤＤを創業した稲森氏は、中期経営計画を作らない。
そのかわりアメーバという数十人の小集団に、
毎月、翌月の収支計画を提出させ、
計画と実績がずれると徹底的に原因究明をさせる。

京セラは創業以来、一度も赤字になっていない。

２７歳で創業した当時、地元の電気メーカー役員に出資してもらった。
そのお金を、自宅を抵当にいれ捻出する人もいた。
そういう人の「恩」を忘れない。

会社が大きくなり代替わりを重ねるうちに、
他人のお金を預かっていることを忘れてしまう。

その稲盛氏も、日航の再生では、
「来期こそ大丈夫です」という嘘を積み重ねるなと、
言い聞かせてきた。

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【私見】

つい先日「自己啓発セミナーの弊害」という記事を読みました。

自己啓発セミナーを受け、それに触発されて、大きな夢を語るばかりで、
今日は何をしたか、今、何をしたか、明確に答えられない人が増えてきた。

大きく語れば、大きな夢が実現するとでもいわんばかりの、
短絡的なセミナーが多すぎるということだ。

この回のこの話を読んで、似たものを感じてしまいました。

結局は、今、なにを取り組んでいるか、今日は、なにを成し遂げたのか。
その１年の積み重ねが、１年後の決算になるという事実は変わりません。


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