今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。

テーマ：ＶＷ高収益の秘密

◆ドイツ老舗大衆車、ＶＷ（フォルクスワーゲン）とオペル。
ここ１０年の間に大きく溝を開けた。

ＶＷは2012年の世界販売９２７万台。
2000年の２倍に急成長。

純利益は２兆６７００億円で、
トヨタの９６２１億円を上回りナンバーワン。

オペルは事業エリアが欧州のみで、
販売台数は百万台規模。

◆ＶＷの強さとは？

「ブランド戦略」。
主力はわずか３つの車種で、
「ＶＷ」のロゴマークをひたすら売り込む。

「価格戦略」。
最低価格を上げ下げせず、一定水準に保っている。

燃費改善、安全機能向上は価格を上げる。
従来の価格帯のための新車開発はコストがかかる。
それを避けるため「ブランドのコモディテー化」する。

◆トヨタは、過去10年間に廃止した50モデルうち、
250万円以下は18モデル。
29の新規モデルのうち、250万円以下は19モデル。

ＶＷは過去10年に日本で廃止した250万円以下モデルは２モデル。
新規モデルで250万円以下は１車種。

低価格モデルが増える傾向はトヨダ以外の日本車メーカーも同じ。

円安のみの追い風で、稼ぐ力がついたかどうか要検討。

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【私見】

新製品開発、新規プロジェクトなどは
耳ざわりのいい言葉ではあります。

しかし、上記の記事が示しているのは、
まず「花形商品づくり」の大切さ。

「つくる」というより、
地道な努力で「つくりこんでいく」とさえ感じます。

この地味な作業が、
実は見落とされがちな点ではないでしょうか？

１０年スパンという大きなうねりで観るなら、
地味な努力の積み重ねと、
後で振り返った結果がそうであったんだという、
目先のことでブレない信念のように感じました。

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