今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
テーマ:危機を忘れない経営
◆「自己資本利益率(ROE)の低さは日本企業の文化といえる」
とある経営学者のことば。
低ROEは、欧米の半分以下。
◆原因1.「無借金は善」の発想。
事業リスクに応じ、株主資本と借入金を使い分け、
最適な組み合わせを求めるのが欧米の財務戦略。
一方、日本は低リスク・安定事業の企業も、
コストの安い借入金をせっせと返す。
上場企業の半数が無借金経営。
◆2.現預金の偏重。
米国では一定の利益率が見込める投資先がないなら、
配当や自社株買いを増やせと圧力がかかる。
一方日本では、株主要求リターンが低く、
不稼働資産を抱えている。
◆課題の利益率の低さは、
狭い市場に競合がひしめく過当競争の産物。
しかし業界再編に期待するスピード感がない。
◆低ROEが企業文化だとすれば、
変わるのは容易ではない。
企業に変革を促す強い動機と、
経営者の強固な意志が必要。
5年近くの超円高が終わり、
株価もリーマン危機前水準にある。
この状況でほっとするか、過去5年の危機を教訓に、
経営改革の手綱を引き締めるかで、今後、大きな差になる。
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【私見】
わたしの記憶ですと、社長になったときどうしていいかわからなく、
多くの経営者セミナーに通いました。
そのときのレクチャーのなかでは、「無借金経営を目指せ」、
「現預金を増やし、自己資本率を上げろ」でした。
経営も生ものです。時流に応じて変化するのでしょう。
積極的投資主体の欧米経営も、一つのやりかただと思いはします。
しかしこの記事にある欧米尊重の考え方には、
かたよりがあるのではないかと思ってしまいます。
「スピード感」、「経営改革」という響きのいい言葉でなく、
自分の環境や身の丈にあった経営が大事なのではないでしょうか。
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