今日は、月曜日です。
「走川通信」のコーナーです。

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【走川通信 ε=ε=┏( ・_・)┛413号 】 2013.04.15

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★「やってやれないことはない、やらずにできるわけがない」 

みなさんに全ての良きことが、なだれのごとく起きます。

【もくじ】∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
   
■1.「鳥の巣」

★《付録》「トリガー・フレーズ」本田 直之 
077.【「会社依存の時代」から「個人サバイバルの時代」へ】

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■1.「鳥の巣」
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冬の間は葉っぱも落ちて、枝だけになった庭の木々も、新芽が出て
くる時期になりました。そのまだ枝だけの庭木の上の方に、鳥の巣
を見つけました。もちろんいまは空の巣になっています。そのとき
は、3月末ころだったので、春休みの次女にも見せてあげることが
できました。

そして4月に入り、その次女も、長女と同様に高校から東京に行く
事になりました。わたし自身は、中学生から親元を離れて、寄宿舎
生活をしていたので、12歳までしか両親と一緒に暮らしていませ
ん。そのせいか、親子が別々になることにそれほどの抵抗はなかっ
たのです。

東京での入学式を終え、家内と娘たちは東京に残り、一人まつもと
に帰ってきました。そして家に入り、娘たちの空っぽになった部屋
を観ながら、まるであの庭木の鳥の巣だなと、感慨に耽りました。

翌日は、職業訓練のとあるコースの修了式がありました。朝、出勤
をする際、玄関を開けて外に出たら、ふと庭木のあの鳥の巣が目に
入りました。

娘たちの空いた部屋、空っぽになった鳥の巣、そしてその日は、1
つのコースが終わり、教室も空きます。なんだか朝からこみあげる
ものがありました。そのせいか、通勤途中、いろいろなことが浮か
んできました。

それは、職業訓練生のみなさんにも、もっといろいろと伝えること
ができたのではないだろうかとか、子どもたちにも、もっと親とし
てしてあげることがあったんじゃないだろうかとか、そう思うと堪
らない気持ちになったのです。

しかし、それでもいまある自分がありのままの姿で、いまやってい
ることは、いま自分のできる限界なんだと、気持ちを静めました。

そんななか、その日の講義を粛々と終えて、修了式を迎えました。
その挨拶のときです、初めて涙を流してしまい、話せなくなってし
まいました。

卒業していく人たち、その教室。そして家を旅立った娘たち、その
部屋。庭木の鳥の巣。すべてが一本の線でつながり、堰を切ったよ
うに、わたしの感情から溢れ出てきました。

こうしていくつになっても、生活の変化ということを乗り越えて、
私たちは成長していくのでしょう。

そして、庭木に葉が生い茂って、巣が見えなくなったころ、新しい
鳥の家族がまたやってくるだろうかと、期待を込めて待ちながら。

・・・つづく 


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