今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。

テーマ:電力改革、重電に自立迫る

◆福島第一原発事故は、戦後日本の成長を支えた
電力システムの制度疲労を起こしている。


◆関電姫路第二発電所は、今秋、世界最高発電効率の設備を導入。
ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたもので、
天然ガスの6割を電気エネルギーに変えることができる。

この高効率は、燃料を3割減でき、
年間約370億円の燃料費節約ができる。

この設備の中核のガスタービンは、
三菱重工業が開発した。

◆電力会社は、日本製重電機器を世界トップに引き上げる、
日本重電メーカーの「ゆりかご」であった。

可能にしたのは、地域独占と、
かかった費用を電気料金で回収する電力会社のコスト構造。

しかし電力小売りが全面自由化されると、
競争にさらされムダは省かれる。
新規電源は、外部の発電事業者を含め入札調達原則。

大型発電設備では1000億円規模の投資額になる。

◆昨年、中電は設備の発注を、三菱重工でなく、
GE・東芝連合に発注した。

その競争原理の影響で、三菱重工と日立製作所は
火力発電事業統合に踏み出し、世界競争に活路を見出す。

東芝とGEも火力設備の合弁会社を設立する。
産業構造の変化のうねりは時間とともに大きくなる。
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【私見】

日本の重電メーカーは、電力会社による潤沢な投資資金で、
世界トップ・レベルの設備機器を開発することができました。

世界に通用する製品を開発するのは、とても素晴らしいのですが、
その原資は、結局、わたしたちの払う電気料金だったのです。
そして、地域独占という保護のもとにも守られてきたとも言えます。

電力の安定供給、安全・保全の維持を考えれば、
なんでもかんでも自由競争にすればいいとは思いません。

しかし一社独占、地域独占の温床は、やがて高コストや癒着を、
生み出してしまうことは周知の事実です。

この機会に、まずは、競争原理を進めるべきでしょう。

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