今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。



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1972年、スイス本部のシンクタンク、ローマクラブが「成長の限界」を発表し、
そこで問題提起されたのが、人口増加、環境破壊、資源枯渇、
そして人類の成長は限界になるというショッキングなものだった。

当時、7歳のわたしには、そんな記憶はなく、
せめてオイルショックの異常な世相をかすかに記憶しているだけだ。

そのローマ・クラブの執筆陣にヨルゲン・ランダースがいた。
ランダースは、「成長の限界」から40年たった現在、
持続可能な社会つくり、有限な地球、地球温暖化防止策、グリーン革命など、
予言の正当性を確信し、当時はそれを認めない社会を憂いていた。

そうなれば、またいまから40年後の世界を予測し、
懸念される問題をすこしでも軽減しようではないかという、
前後で80年に及ぶランダース的予測検証本ともいえる。

ではランダースの予測する40年とは。

都市化が進み、出生率が低下、2040年に世界人口がピークになり、
2045年で世界消費がピークを迎える。

低成長のまま2050年に世界GDPは今の2.2倍、
また異常気象に悩まされ多いに苦しむことになる。

アメリカは衰退を迎え、中国が活況を迎える。
資本主義と民主主義の在り方が問われ、
パラダイム変化を理解せざるを得なくなる。

そしてなにより第一に、未来に大きな投資をする決意を持ち
第二に、国家の役割も、近視眼的なものから長期的な考え方へと変える必要がある。

これからの40年間は、人類の希望をつなぐ最後のチャンスであり、
健全な危機感を持つことだと唱える。

ランダースが憂いている社会にならないよう、
意識を変えていくしかないようです。


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