今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
テーマ:三菱重工、事業を格付け
◆1990年代後半には利益より雇用重視、
と宣言した三菱重工業に変化が表れてきた。
EVA(経済付加価値)という株主利益還元の手法にたった、
事業各付け制度を始めたからだ。
この制度で各付けの高いユニットが、
社長裁量で資本を厚くする仕組みになったので、
米フェデラル・ブローチ社のM&Aも行った。
◆収益性の良い事業に優先的に経営資源を振り向ければ
企業の成長力を高めやすくなる。
経営環境の構造変化により、
資本市場での評価を上げなければ競争力はつかず、
株主を向いた経営を目指さざるを得ない。
◆一方、技術革新が進み、
設計・開発や生産現場ではより高いレベルが求められるので、
若手、中堅技術者の長期安定雇用も重視する。
◆効率追求の各付け制度で事業を再編する経営と、
コスト増になりやすい安定的雇用は両立するのか。
利益と安定雇用の二兎を追う実験に入った。
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【私見】
「二兎を追うものは、一兎も得ず」、
ということわざを引き合いに出して皮肉を言うよりも、
あらたな経営スタイルに挑戦する姿勢を、
純粋に応援したいものですね。
経営はバランスです。
新しい経営スタイルとなることを、願っています。
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