今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。
●ストレスがもたらす弊害 2
しかし、上司に対する嫌悪感のような場合、戦ったり逃げたりすることはできません。
そのため、緊急事態に備えた状態が長く続くことになってしまいます。
これは心身にとってかなりの負担となります。
先週のお話ししたように、脳内の神経細胞の多くの部分が活動しているため、
大量のエネルギーが消費されます。
また、活動し続けている神経細胞自体も疲労してしまい、活性が落ちてしまいます。
動悸促進や呼吸数増加は、それぞれ心臓や肺、筋肉の負担となります。
さらに血圧上昇や血糖値増加は血管に負担をかけ、動脈硬化の原因となります。
こうしたことから、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、
脳内出血や脳梗塞などの脳血管障害、糖尿病などを発病する危険性が高くなります。
交感神経の興奮が続くと、それを抑えるために副交感神経も興奮し続けるようになります。
そのため、副交感神経が支配している消化管の異常、
たとえば胃潰瘍や十二指腸潰瘍、便秘や下痢などが起こりやすくなります。
(つづく)
*参考文献
「サイストリー」 by 立花裕希
http://iyashi.find21.net/psystory/
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