今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。


テーマ:新日鉄住金 合併は発射台

◆鉄鋼業界国内1位の新日本製鉄と3位の住友金属興業が合併して、
10月1日に新日鉄住金となる。
そして、世界的にみて2位の製鉄会社になる。

とはいえ、世界1位のアルセロール・ミタルの半分の生産規模で、
3位の中国、韓国のメーカーも僅差にすぎない。


◆42年前、八幡製鉄と富士製鉄が合併して
新日鉄が誕生したときは狙いが違う。

当時は世紀の大合併といわれ、
米USスチールを抜いて世界1位となった。

そして目的は過当競争を避けることだった。
プライスリーダーになり、かつ36%あったシェアを他社にわけて、
5年後には31%まで減じた

◆しかし、新興国経済の台頭により、
世界の鉄鋼産業は様変わりした

成長産業に変わり、新日鉄は2006年には世界2位に下がり、
2011年には6位まで後退した

急成長するグローバル市場では「業界協調」より競争である
今回の合併の背景には募る危機感があった。

◆グローバル企業になるためには、
規模の拡大に見合うだけの収益力と、
海外に設備投資する資金力も必要となる。

合併後の社内融和に力を割くと、経営が内向きになる。
成長を目指した企業家精神が必要である

グローバル競争で巻き返しのモデルになるか、
健闘を期待したい。

---------------------------------------------
【私見】

高度経済成長期は、世界のプライスリーダーになっていました。

時は流れて新興国が台頭し、日米欧は鉄鋼業界でも、
後退を余儀なくされています。

たとえば日本電産のように、海外の会社までM&Aをし、
規模の拡大、シェアの拡大を図るのか。

あるいは、実態規模に合った企業になっていくのか。

わたしは必ずしも右肩上がりの成長路線ばかりが、
企業家精神だとは思えません。

社会状況、経済状況に応じて、バランスを取ることも、
企業家精神ではないのでしょうか。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

☆『まぐまぐ!』で無料メールマガジンの発行をしています。

●マガジンID 0000280994
【マガジン名】 走川通信(はしりかわつうしん)
【個別ページ】 http://www.mag2.com/m/0000280994.html

是非、ご登録してみてください!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

☆講演依頼、受け付けています。
☆お問い合わせ、ご意見、ご質問、ご感想などを、お待ちしております。

求職者支援訓練、医療・介護事務、ホームヘルパー、簿記、
資格取得、キャリアアップ、職業訓練のことなら、
「サンカレッジまつもと」
http://www.sun-college.jp

ページトップに戻る