今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。



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ムーミンが登場する話としては、
1945年の「小さなトロールと大きな洪水」が第1作になりますが、
日本では1948年の第3作目「楽しいムーミン一家」から紹介され、
それが実質、第一作のような紹介になっていました。

その後大全集が編成されて、
この「ムーミン谷の彗星」が第1作に位置づけられ、
その後の作品を合わせた8作がムーミンの物語で、
1945年の作品は、別冊扱いということになりました。

ムーミンの物語は人気を博し30言語で翻訳され、
1950年代には60の言語まで増えていったということです。

今回はその大全集の1冊目「ムーミン谷の彗星」を読みました。

この本は1946年に「彗星追跡」という原話が元になり、
現在出版されている物語となりました。

話自体は、彗星がムーミン谷に落ちてくるという噂をめぐり、
その真相を探る旅に出て、途中、本物の彗星が近づいてきて、
大騒ぎになるというだけの話です。

旅といっても「大冒険」なのですが、その大冒険を通じて、
人間的成長があるとか、ひとまわり大きくなるというわけでなく、
大変なのに、みんなが常に飄々としているのが特徴です。

そこには、自分の好きなことがわかっていて、
自由に自分らしく生きている人物という、
基本が貫かれているように感じました。

この物語は、第二次世界大戦中に構想を練った処女作とは違い、
1946年という戦後に、自分が自分らしく生きるということへの、
渇望があったのではと感じることもできました。

またこの「彗星」とは、あの大戦を指していたのかもしれません・・・

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