今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
テーマ:シェールガス革命 明と暗
◆米国を起点とする「シェールガス革命」が、
日本にビジネスチャンスをもたらす可能性がある。
地中の岩盤層のシェールガスを取り出すには、
水圧をかけて岩石に割れ目を作る。
ガスの通り道を確保する素材に、
ポリグリコール酸(PGA)が適している。
特徴は、一定温度で水と二酸化炭素に分解される。
そのPGAを、クレハが近く量産予定。
住友ベークライトも、通り道を支えるため、
砂の粒を覆うフェノール樹脂を増産する。
日本の「素材力」が存在感を増している。
◆米国でも製造回帰を促している。
ダウ・ケミカルは、シェールガスを使い、
石油化学製品の基礎原料のエチレン工場を新設。
電炉大手ヌーコアは、
天然ガスを使う「直接還元鉄」を生産予定。
◆一方、米国での製造コストは日本の数分の1で、
なおかつ日本の生産能力を上回る規模で、
世界市場に流れ込む可能性がある。
その場合、過剰設備を抱える、
日本の総合化学メーカーの経営が厳しくなる。
◆また安いガス火力発電への移行が加速すると、
原料や電力コストなどの日米間格差が広がれば、
日本企業に生産移転を迫る圧力になる。
米国でこの動きが広がれば、天然ガス自動車など、
ガス関連技術の根幹を米企業が握りかねない。
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【私見】
新技術、新エネルギーが対等してくると、
それまで既得権益を持ってきた企業と、
新しいものに参入する企業での競争が激化するのは、
やむ得ないこととは思います。
しかし日本の場合、いままで極端に「原発」崇拝で、
エネルギー政策を進めてきたため、
新しいエネルギー政策への転換ができない状態になっています。
これは電力会社を守るという一元的な見方ではなく、
国策として真剣に意識変革をしていかないと、
技術立国としての地位まで、明け渡していくことになるでしょう。
そうなると「明るい農村日本」の道を、
歩むしかないのではないでしょうか。
それが悪いという意味でなく、いままでの生活レベルを捨てる、
相当の覚悟が必要ということです。
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