今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


●人間関係のストレスの正体 1

大脳辺縁系の判断は、簡単には変えることができません。
しかし、嫌った相手が上司の場合には、
その情動をそのまま表に出すわけにはいかないでしょう。
乱れた意識を意志の力で建て直し、情動を押さえ込もう必死になります。

つまり、前頭葉全体で大脳辺縁系や視床下部の興奮を抑制し、
神経ホルモンの分泌を止めようとするわけです。
それでも、大脳辺縁系の判断が変わるわけではありません。

上司が近くにいて、絶えず大脳辺縁系が警報を発し続けている場合には、
前頭葉は下位の脳を抑制し続けなくてはならなくなります。
これは前頭葉の神経細胞にとって、かなりの負担です。

大脳辺縁系以下の下位の脳にとっても、
生命の大原則に反すると判断したのですから、
興奮し続けていて、大きな負担になっています。


(つづく)


*参考文献
「サイストリー」 by 立花裕希 
http://iyashi.find21.net/psystory/


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