今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。




∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

重松清さんの小説は、初めて読みました。
この本は「本の雑誌」の年間ベスト1にもなっています。

著者自体が岡山出身ということもあり、
物話に出てくる主人公の父親は、広島弁か岡山弁で話し、
なおかつ親子関係もわたしの境遇に近いこともあり、
感情移入がしやすく、入り込むというよりも、
のめり込むという読み方になりました。

おおまかにいうと、主人公は38歳、家庭崩壊とリストラに合い、
生きていくのがイヤになり、死にたいと思ったそのとき、
幽霊親子の乗ったワゴン車がお迎えにくるという、
荒唐無稽なファンタジーです。

そのワゴン車の親子が、主人公を「たいせつな場所」に案内します。
「たいせつな場所」だけにTPOが関わってきます。

たいせつな場所、時間、機会を兼ね備えたところ。
それが分岐点となり、少しずつ人生に歪みが生じる「たいせつな場所」です。
それはわたしにも、そしてだれにでも、その「たいせつな場所」があります。

読んでいく途中、こころの中で凍結させていたわたしの「たいせつな場所」が、
溶融を初めて、たまらなくなることが何度もありました。

決してハッピーな結末が用意されているわけではないのですが、
「たいせつな場所」に向き合うことで変えられる一抹の希望が、
もしかしてハッピーなことなのかもしれません・・・

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

☆『まぐまぐ!』で無料メールマガジンの発行をしています。

●マガジンID 0000280994
【マガジン名】 走川通信(はしりかわつうしん)
【個別ページ】 http://www.mag2.com/m/0000280994.html

是非、ご登録してみてください!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

☆講演依頼、受け付けています。
☆お問い合わせ、ご意見、ご質問、ご感想などを、お待ちしております。

基金訓練、医療・介護事務、ホームヘルパー2級、簿記、
資格取得、キャリアアップ、職業訓練のことなら、
「サンカレッジまつもと」
http://www.sun-college.jp

ページトップに戻る