今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。




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金融の本などを読んでみると、都市伝説のように「ロスチャイルドの金融支配」があります。
この本には、その話がないのですが、「ヘッジファンド」によるマネー・ゲームで、
2013年に日本の大暴落が仕掛けられる可能性を示唆しています。

現在のヘッジ・ファンドは、世界大手の投資会社から依頼を受けており、
その世界大手の投資会社の大本山は、やはりロスチャイルド家である、
というのも、どうやらまことしやかのようです。

なぜこんな引用かというと、相場というのは、上昇するときよりも、
暴落する時の方が、スピードが速いという習性があり、
それはひとえに人間の「恐怖心」から発祥しています。

そしてその心理作戦で、多くのマネー・ゲームを勝ち抜いてきたのが、
ロスチャイルド帝国であるという本も何冊か読みました。

さて、話は変わってそもそもの財政危機の本質ですが、本文を引用すると、
「国民が税収以上の生活をし、それが既得権益化したことによって起きる人災」
とあります。まさにそうでしょう。

現在の欧州危機、特にギリシャ危機はその最たるものです。
おまけに国債の外国所有が多く、ユーロという統一通貨の不均衡も手伝い、
打つ手がどんどんなくなっており、そこをヘッジ・ファンドが狙いを定めています。
そして次は「イタリア」「スペイン」と続く可能性が出てきています。

そしてアメリカも財政危機を迎えて狙われそうなものですが、
2012年11月の大統領選で、オバマ大統領が敗れ、政権も共和党になり、
大幅な財政再建を出動するので、そちらには向かないだろうということです。

そして次の標的が日本ということになります。
日本が924兆円の借金をしているので、
デフォルトの可能性も示唆できるということなのです。

そんなことが、起こるのか?

日本がそんなことになるわけがないという経済学者は、
2011年の金融資産が1476兆円あり、負債が366兆円なので、
差し引き1110兆円までは、大丈夫といいます。
借りに毎年40兆円づつ借金しても、あと5年あるからとか言います。

しかしその皮算用には、インフラの整備、復興費用は計算外になっています。
それに、そもそも金融資産分は借金OKという発想は、
わたしたちの貯蓄が、デフォルトになるということですよ。

それだけでなく、用意周到なヘッジファンドが、うまくシナリオを描く可能性もあります。

それは国債利回り上昇⇒海外の日本売り⇒政府の財政再建策⇒それでも日本売り。
これを何度か繰り返せば、さきほどの「恐怖心」に火がつき、
日本の国債の9割以上を保有する、大手銀行、生保も国債を売ることになります。
そうすると国債の暴落、長期金利の急騰は避けることができません。

ではどうするのか?

さきほどの「財政危機の本質」にヒントがあります。
まずここまできたら「人災」=「景気回復はしない」と腹をくくり、
まずは歳出削減という甘い政策だけでなく、税制もセットで同時進行が必要と提案しています。

税制の見直しの方法は、年金制度の全額税方式+消費税の引き上げ+法人税引き上げです。
具体的な数字の指標は、もう長文になったので、本書を読んでみてください。

新年の経済予測のたたき台に使用しようと思っていたので、
書評というより、概略になってしまいました。


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