今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。




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どうも喉元過ぎればじゃないですが、
政治の動きをみる限り、悪い意味での、
震災前の状態になりつつあるのではないかと感じます。

震災後、3ヶ月目に出版された本書は、
これから何をすればいいのか、
これから何を考えればいいのか、
これからどう生きていくべきか、
を、新潮社に縁のある識者に問うたものです。

養老孟司氏は、静かに暮らし、これからの精神的復興需要を唱えます。
茂木健一郎氏は、神経症的「悩み」が終わり、困難な「悩み」の始まり、
そして自然災害は「水に流せ」ても、原発事故は「行き詰まり」と解釈します。

山内昌之氏は、「災前」「災後」という観点から、
ローマ帝国時代や江戸時代を引用しますが、
わたしにはピンときませんでした。

南直哉氏は、仏教的視点から、「無常」を説き、
「進歩」「発展」「成長」という言葉のトリックで忘却してきた「無力」を自覚し、
他者・自然・死・巨大システムも「思いどおり」にできないことを自覚し、
いままでとは別の存在の仕方を決断することを説きます。

大井玄死は、日本人の冷静さなど、全世界が日本から学べることを取り上げ、
その一方で、指導者の無能、外交ベタ、コミュニケーション能力の欠如など、
どうしようもない部分もありながら、「閉鎖的倫理意識」の健全性も解きます。

橋本治氏は、自身が半病人状態なので、無用な不安を持たなかった視点で、
他国の心配も大事だか、国内の立て直しで精一杯と世界に発信し宣言するほうが、
まず優先なのではないかと解きます。

瀬戸内寂聴氏は、「無常観」から、希望のある世に代わることを信じて、
曽野綾子氏は、どんな状況でも、その人が幸福と感じられるようになること、
阿川浩之氏は、日本人の長所と無常観から、
「禍を転じて福となす」と復興を信じています。

そしてわたしたちは、喉元過ぎても、大事なことは忘却しないで、
わたしたちの在り方、そしてこの国の在り方を考えて、
日々の暮らし、そして地方の国のリーダーの選び方も、
しっかりと考えていかなければ、教訓を無駄にしてしまいます。


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