今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。

2週間ほど、このコーナーの更新が止まっていました。

●大脳辺縁系の記憶 2


前頭前野が通常の判断をして行動に移すまでの長い時間を短縮するために、
複雑な処理過程を極端に省いてしまうのです。

たとえば視覚情報の処理では、必要ない色の認識や人物の判定、
見えた物体がどんなものなのかといった高次の推論などは省かれます。

また、前頭前野(=意識)で行う高次の判断も必要ないため、
神経ホルモンによって活性を極度に落とします。

このとき意識上は、強い恐怖と不安に支配されて、
なにも考えられないような状態になっています。

もちろん前頭前野も下位の脳をコントロールしようとしますが、
情動のせいで活性を落とされ、肝心の思考能力を奪われているため、
ほぼ無意識状態になってしまいます。

(つづく)


*参考文献
「サイストリー」 by 立花裕希 
http://yukitachi.cool.ne.jp/psystory/


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