今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。





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出版されるや、いろいろな物議を醸し出したベストセラーです。
なにが物議かというと、その子どもに対する極端な教育方針です。

著者のエイミーは、両親から教わった教育方針を勧めます。
それがタイガー・マザー的教育方針で、
虎は強い子どもに育てるため、崖から落とすという、
例の話しから来ています。

だから子どもには、いろんなことの選択肢がないのです。
親があらかじめ決めて、そのレールに沿って教育するのです。

エイミーは、欧米の教育方針を子どもの心理に配慮しすぎと考えます。
そのため自主性や自由放任主義を尊重するあまり、
成功もしてないし、親にも寄りつかない子どもになっていると考えます。

その背景には、彼女が中国系アメリカ人ということもあります。
彼女の両親は第一世代で、アメリカに移民としてやってきて、
すさまじい努力で成功を勝ち取っていきます。

そして第二世代の彼女はその恩恵と厳しい教育をうけ、
社会的な地位を獲得していきます。

その次である自分の子どもたち第三世代は、
富と自由を享受し、気がぬけてダメになっていく世代だと心配し、
「一人でも生きていける強さ」を身につけさせようと、
タイガー・マザー的教育で臨む、その姿を描いているのです。

考えてみれば日本もかつては、「礼」と「規律を守る」ということを尊重し、
世界でもうらやましがられる国を創ることができました。

それがいまや欧米の影響で、「個性」や「自由」を尊重するあまり、
エイミーが心配するような第三世代的な国民になってきています。

たしかに脳科学の研究で、7歳までにあまり極端なことをすると、
その後の人生に悪影響を及ぼすので、それまでは、
他者とのコミュニケージョンで人間性を形成するほうがいい、
という研究があります。

しかし、タイガー・マザー的とまではいいませんが、
そのいい意味の厳しさと、欧米の人間性尊重のバランスを考えた教育が、
これからは必要ではないかと痛感したのでした。

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