今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。
●大脳辺縁系の情動発生処理と大脳新皮質の知覚処理 8
たとえば、屋内の暗がりのなか、誰もいないはずなのに、
すぐ近くで人影が動いたような気がしたとします。
すぐに大脳辺縁系は、恐怖や不安の情動発生処理をし、
交感神経が興奮します。
血圧が上昇すると同時に、ドキッとして心臓の鼓動が早くなります。
さらに筋肉が緊張し、逃げ出す体勢を整えます。
そうした恐怖や不安の情動発生と身体反応のあと、
大脳新皮質のきめ細かな分析処理が終わり、前頭前野の判断が済みます。
そして、やっと人影の正体が、
大きな鏡に映った自分自身の姿だったと認識でき、
「なーんだ」となるわけです。
(つづく)
*参考文献
「サイストリー」 by 立花裕希
http://yukitachi.cool.ne.jp/psystory/
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