ERIC TAGG「DREAM WALKIN'」
港の見える街灯りがいいだろう。
それも昼と夜の境目くらいの時間、
横浜の港みらいの夜景がきれいに見えるレストランで、
このアルバムが流れてくるといい。
季節は夏の名残がほとんど消え入りそうな初秋。
潮風には、ワウ・コーラスの効いた、
リー・リトナーのギターの音色がとてもよく似合う。
前菜のサラダを食べ終え、何気にガーリックトーストをつまむ。
現実と夢を彷徨っているようなドリーム・ウォーキング。
自分のポテンシャルを上げてくれるような、
つまりこのアルバムが流れてくると、現実以上に、
自分がいい男になった気分にさせてくれる。
のっけから軽快でキャッチ―なナンバーで始まる。
アップめな曲では、Aメロ、Bメロで美メロを展開、
Cメロで哀愁のメロ。
その一方、バラードでは、Aメロ、Bメロで哀愁メロ、
Cメロで美メロという、職人技にはハマる。
いや、余計な解釈はいい。
冴えない朝には、このアルバムをカーステにぶっこめば、
スマートなビジネスマンに早変わりするのだ。