【今週のピックアップ・アーティスト】
L.A.プレゼンツ by Joe Chemay




もっと早くにこのアルバムに出会っていれば、
ヘビーローテーションになってたこと間違いなし。
しかしタイミングというものがあるのだろう。

40代のわたしが出会ったからこそ、
とても心地いいものとして聴けるのかもしれない。
だから今ヘビーローテーションなのだ。
時に、期が熟すのが必要なものがあるのだ。
それは円熟したバーボンウイスキーのような。

少し小高いホテルのラウンジで、
それもほどほどに夜景のきれいな、
サンフランシスコのような地方都市で、
バーボンのハイボールでも飲みながら、
こういう音楽があるといい。

1981年の作品。
ジョー・シャーメイはベーシストとして活躍している。
ソロアルバムでは2枚をリリース。
全体的にライト・メロウでありながら、
どこか哀愁を誘うところがある。
②がシングルでチャートインしたが、
個人的には⑤のBメロあたりのリフに鳥肌が立つ。
ベーシストの作る曲は、リフをとても大事にする。
またディミニッシュ・コードもいいところで効かせる。

聴くたびに新たな発見のある、
とてもいい味わいのあるアルバム。
それは円熟したバーボンウイスキーのような。

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