FINIS HENDERSON
1983年の作品。プロデューサーは元E,W&Fのアルマッケイ。
このフィニスなる人、米国ではコメディアンで有名とのこと。
以前はファンク・グループもやっていたという。
しかしファルセットも器用に使いこなし、
AOR系のサウンドにはぴったりの声の持ち主。
①からアル・マッケイのギターもからみ、どこかE,W & Fを思わせる。
続く②のサビのブロックコード展開はドゥービーを彷彿させ、
③では、8分の6シャッフルビート。もうこの流れ流石。
④これはフィリップ・ベイリーって感じのバラードから、
⑤は12ビートでたたみかける。
ここからLPでいうB面だか、ラテンフレーバーな⑥
と思いきやボサノバな⑦、スティーヴィー・ワンダーからのプレゼント曲⑧、
ロッカバラードの⑨、TOTOのメンバーの炸裂する⑩。
捨て曲がないのですよ。
つくづくAOR系のアルバムの精度に高さには、
いつも感服させられるのです。