今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。
*2010.02.07「走川通信 319号」からの続きです。
●リスク管理のデリバティブこそが世界を破壊する!
国家のCDSは今やその国の信用度を図る尺度となっている。もし
仮に日本国が破綻したら、その債務を払えるところがなど地球上に
存在しないのだ。
2008年時点で想定元本6京億円(1兆円の6万倍)に及んだデリ
バティブの店頭取引、取引所を経由しない相対取引など、リスク管
理の道具といわれたデリバティブこそが世界を破壊する構図となっ
てしまっている。
●資本市場を操るロボット・トレーディングの実態
現在の金融市場は現物取引の数十倍もの規模を持つ先物取引。動か
しているのはヘッジファンドだ。中でもCTA(コモディティー・
コレーディング・アドバイザーズ)は、通貨、株式、商品、先物・
オプションを複雑に組み合わせ注文を執行している。それを行うの
はほとんどロボットなのだ。
●投資銀行の甘い囁きにのせられたギリシア政府
CTAなどのヘッジファンドの背後には投資銀行が隠れている。ヘ
ッジファンドは、つまりゴールドマン・サックスなどの欧米投資銀
行の別働隊と考えればいいのだ。投資銀行が合法的に莫大な利益を
上げ続けるため、なくてはならない存在となっている。これが欧米
投資銀行の実態なのだ。
ギリシャ問題を振り返ってみよう。
粉飾を積極的に後押ししてノウハウを与えたのは、世界最大の投資
銀行であるゴールドマン・サックスだった。EU加盟を目指すギリ
シャ政府にとって、財政赤字の削減が課題だった。EU加盟の前提
であるマースリヒト条約では、国家の財政赤字をGDPの3%以内
というルールがある。
「為替スワップ」というデリバティブ取引で、借金と金利を異なる
通貨間で交換する、借金の先送りという手法を使った。デリバティ
ブを使うと一時的には借金が消え、表面上の資金が生まれたように
見えるのだ。
ドル・ユーロ間の為替レートの設定を変え、借金の額を見かけ上減
らすことに成功した。2000年は新通貨導入の大事な時期。ユー
ロという壮大な成功のためには加盟国を増やすこと、それを成し遂
げてから諸問題を解決することにしていたのだ。
*この続きは、2010.02.14「走川通信 320号」に続きます・・・
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