今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。



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日本は結局バブルがはじけて、昔の日本人らしさを取り戻した。
「ALWAYS 三丁目の夕日」のような日本がよかったとか。
まあ、そういう懐古的な思考理路もありとは思う。

しかしその実、景気が後退しバブル前の時代のマインドセットに、
戻ったような気がするだけであって、
歴史的には2010年版の日本人という日常を過ごしている。

結局、似て非なるものなのだ。

では本当に今の日本は、2010年的日本人なのか?
いや1980年代的マインドセットに戻っているのではないか?

そういうとき、ものごとの本質を深く考えたいのなら、
「対偶」の考え方、逆さから入るといい、
「非○○」「反○○」というように、対偶を持って考えるとよい。

というようなパースぺクティブで、このお二方の対話がなされていくのだ。
いわゆる「逆に言えば・・・」という思考法でもある。

内田先生をもってして「師匠」と呼ばせる養老先生は、
博覧強記であり毒舌という。
養老先生曰く「個性は内在しているのではく、人を見る目だ」という。

「日本辺境論」を先に読んでしまったのであるが、
実はこの対話が土台となって、「日本辺境論」が完成したことがわかる。

また、わたしにとって、とても参考になったのは「やくざの喧嘩作法」なのだ。

一節を引用しよう。

「やくざって賢いんですよ。
 少数対多数のときに、
 やくざは絶対に「お前ら」というふうに包括的な名称では扱わない。
 相手がいくら大勢でも、その中のただ一人を凝視して、
 『お前、オレに何か文句あるのか』と凄むのです。
 相手が十人いても百人いても、ただ一人だけに焦点を合わせる。
 ほかは眼中に入れないんです。
 具体的で個別的な敵には対処できるけれど、
 『敵というもの』という総称的存在には打つ手がないですから」

ある人に「お前は喧嘩の仕方をしらない」と言われたことがあるけれど、
実は、この本を読んで昔からこういう戦術を身に付けていたことに気が付きました。

対偶的に考えるなら、そういうことをわたしに言ったある人というのは、
わたしに勝つためには、そういうことしか言えないくらいに、
わたしが追い詰めていたということになりますね。


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