今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。



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内田樹さんの本を読むと、脳が活性化である。わたしの場合。
それに、知らない単語がいっぱい出てくるので、
その都度、辞書でしらべて語彙を増やしていくのである。

この本は、タイトルこと「邪悪なものの鎮め方」となっているが、
基本的に第二章がその表題に合致する以外は、
内田リテラシーオンパレードなので、単一的見解は難しい。
だから、わたしなりに「邪悪なもの」を考えてみた。

それは、「オレなんか生きててもしょうがねえよな」と、
つぶやきだか質問だかをぶつけてくる人である。

では、なぜそれが「邪悪なもの」なのかというと、
「あなたがそう思うなら、そうなんだろうね」と、
返したとたんに、概ね、キバを剥くからである。

「おまえになにがわかる!」とすごむ程度なら、
まだ、かわいいものだろう。

わたしはそういう人の気持ちがわからないから、
あなたが、そう思うならそうなんだろうと言っただけだ。
しかしそれが、嫌悪の表情や、恨みぶしに転換していく場合、
わたしにとってそれは、邪悪なのだ。

そんな気持ちを受け止めるわけにはいかない。
だから逃げるのである。
そんな邪悪なものは、逃げることを概ね「卑怯と」形容する。

しかし、例えば道を歩いていて、
明らかにあなたに向かって衝突しそうな車に対して、
あなたはどうするであろうか?

わたしなら逃げる。
その逃げる行為を「卑怯」と呼ぶであろうか?

だから、余計に邪悪なのである。

さて逃げてからどうするか?

そこで内田さんの「道徳律」になるであろう。
それを引用しよう。

「それは世の中が『自分のような人間』ばかりであっても、
 愉快に暮らしていけるような人間になるということに尽くされる。
 それが自分に祝福を贈るということである。

 世の中が『自分のような人間』ばかりであったら
 たいへん住みにくくなるというタイプの人間は
 自分自身に呪いをかけているのである。」

また参考までに内田理論によると、「邪悪なもの」とは、
「どうしていいかわからないけれど、
何かしないとたいへんなことになるような状況」
であり、その問題解決の答えは、
「ディセンシー」(礼儀正しさ)、
「身体感度の高さ」、「オープンマインド」であると。

なるほど。


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