今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。
「武士道」というのは、ここまで西欧の人に美しく写っているのだろうか。
われわれが西欧の「騎士道」に対する美化と同じような、
精神性の美学を持っているのかもしれない。
いや比較検討は不可能なことであるが、
日本の武士道は世界的にみても、かなり精神性の高い、
文化に属するのではないだろうか。
それは、わたしたち日本人が今観ても、そう感じる。
武士道とは文字で表せば、
「義・礼・勇・名誉・仁・誠・忠」という。
現代日本人が一番忘れてしまった精神かもしれない。
その「武士道」に魅せられた監督、俳優が集まった映画。
それは「歴史映画」ではなく、人間の精神成長を描いた作品だった。
トム・クルーズ扮するオールグレン大尉は、
南北戦争の英雄であったが、その戦争後、
アメリカ社会は、「勇気」は「実用主義」に、
「犠牲」は「利己主義」に変わり、
かれはいわゆる「騎士道」の精神の拠り所を失っていた。
そんな彼に、近代化をめざす日本の邪魔者であり、
「武士道」に固執する反乱士族、
渡辺兼扮する、勝元盛次を討伐する命令が下される。
本来敵味方であったこの二人は、
失われた「騎士道」精神と、失われつつある「武士道」の精神で、
本人たちも理解不能な、精神的な共通項を持っていく。
やがて二人は「ラスト・サムライ」となる、
とてもジレンマに満ちた、深い映画である。
日本人が観ても、西欧人が観ても、
近代化、そして消費社会化のなかで失われた、
とても大事なコアな精神を見出す映画ではないだろうか。
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