今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。
キューブリックの最後の作品にして、非常に不思議な作品でした。
この作品を完成させて、一般公開前の試写会で、
秘密主義のキューブリックは、主演のトム・クルーズ、ニコール・キッドマンと、
ワーナーのスタッフ2名の計4人にのみ、試写会を行ったそうです。
もちろん試写の映写技師も、締め出したということです。
さてそこまでの秘密裏に進めたこの映画、
当時、巷では夫婦であったトムとニコールの激しいカラミの方ばかりが、
話題となっていたのを記憶しています。
しかし、あのキューブリックが最後の作品にこれを選んだのが、
いまだに理解できないのです。
もっとも本人は、これが最後だとは思ってなかったのでしょうが。
キューブリックはこの作品について、自身はこう語っています。
「私はこの映画で、
幸福な結婚生活に存在するセックスについて矛盾した精神状態を探り、
性的な妄想や実現しなかった夢を、
現実と同じくらい重要なものとして扱おうと試みた」
考えてみれば、キューブリックは戦争をテーマにしたものが以外に多く、
また性的なものに関しても、実はどの映画にもそのエッセンスはあったように思います。
しかし、この映画ほど「セックス」というものに直球勝負した作品はなったでしょう。
そこにはキューブリックなりきの「生」と「性」というコントラストを、
やっと明確にできたということかもしれません。
トムとニコール扮する成功を手にした夫婦でさえ、
ことセックスということになると、動物の本能としかいえないような、
不思議なスイッチがあり、それはセレブの社交界での乱交パーティの
描写で存分に表現されています。
いくら知的に進化しようが、高度の科学が発展しようが、
人間は動物という本質から、そして、
子孫の継承という本能の行動から決してのがれることができないのです。
それは貧富や男女の差なんて関係のないタブーなのです。
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