今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。
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「先生、これは何の役に立つのですか?」
これは授業中、小学一年生からの言葉です。
このマインドセットはどこからやってくるのか?
内田さんなりの切り口で、鋭く洞察していきます。それは就学以
前に、消費主体としての自己を確立しているからです。昔の子ど
ものように「家事」を「労働」として経験していないのが要因で
す。そのため「教育」の現場にまで消費主体の原理を持ち込んで
しまうのです。
消費市場には「等価交換」というルールが必要です。消費原理を
持ち込んだ子どもたちは、「教育サービス」という「商品」を吟
味します。
その思考はやがて気にいらない授業には、等価交換として「貨幣」
を持ちこめないので、「不快」という通貨で持って支払いします。
それは「学級崩壊」へとつながるのです。
その「不快」の根源はどこにあるのか。
やはり「家庭」なのです。
それはなぜか?
また「教育」とは、時間的な現象なのです。
消費主体の「無時間モデル」ではないのです。
それはどういうことか?
あの小泉政権から「自己責任」「リスク社会」という、消費主体
のマインドセットがこの国に導入されました。そして「リスク化」
「二極化」がどんどん進行しました。
「努力が報われたもの」「努力が報われなかったもの」の階層格
差がどんどん巨大化していきました。「努力」と「成果」結びつ
かないこの世の中。そんな世の中は「学ぶ」気力、「働く」気力
が無くなってきます。
しかし、「学び」も「労働」も決して無時間モデルでもないし、
「等価交換」がきくものではないのです。
内田さんはいいます。「おのれの無知に固着する欲望」、それが
「学びからの逃走」「労働からの逃走」となっていく。
わたしが投げかけた謎は、すべてこの本のなかにあります。
そして内田さんから「贈与」される「知性」を受け取るには、
この本を読むしかないのです。
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