今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


●共通の理解と実証主義的共同作業 1

この「共通の理解」は、重要です。患者がひとりだけで理解したり
納得したりしても、実感や安心感は、なかなか得られません。

特にうつ病患者は、自分自身を否定的にとらえる傾向が強いため、
本当にそうなのか実感が持てない、疑問がぬぐえない、という状態
に陥りやすいのです。

専門家としての治療者の同意や理解があれば、安心できますし、実
感も持てます。

このような認知療法の特徴は、実証主義的な共同作業だと言えます。
患者と治療者が、「お互いの立場を認め合い、共同で実証しながら
進めていく作業」ということですね。

認知療法の手法は、一般精神療法(共感療法、支持療法)で言う
「共感」とは異なります。「共感」は、治療者が患者の状態を受容
し、理解し、尊重することです。


(つづく)


*参考文献
「うつ病との闘い方」
http://yukitachi.cool.ne.jp/utsu/u62ninchi.html



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