岩崎弥太郎と三菱四代 by 河合 敦
今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。
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土地のことを英語で、リアル・エステイトといいますが、このリア
ルとは「real」で、王様の、という意味になるのです。
現在の丸の内の一帯は、大部分が三菱地所のものですが、そのもと
は弥之助こと、岩崎一族の所有する、岩崎王国の土地だったわけで
す。
その王位なる地位を築く岩崎弥之助は、岩崎弥太郎の弟。その兄、
弥太郎と三菱の四代目までを描いています。新書なのに、伝記もの
だからでしょうか、ぐいぐいと引き込まれまれて読んでしまいまし
た。
なぜいま岩崎弥太郎かといえば、大河ドラマ「龍馬」のストーリー
テラーが、この岩崎弥太郎であるということでしょう。しかし、こ
うして改めて読むと、それだけではないような気がします。
世界経済のなかで、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いであった日本が、少
子高齢化のもと、あらゆるランキングの面で、ダウンしてきていま
す。この弥太郎の生き方というのは、そういう状況に対して、なに
か突破口になるような気がします。
なんでも簡単に「勝ち組」「負け組」「肉食系」「草食系」と分け
るのではなく、適材適所で人が力を発揮したとき、世の中も時代も
動かすのです。
それは一代目の弥太郎が野心家で、起業家の素質をもち、沈着冷静
なのに、二代目になる弟の弥之郎は、思い切った戦略家である。三
代目は、弥太郎の長男でありながら、天才肌でクールな久弥。弟の
長男でありながら、弥太郎の気質を持つ小久弥。
それぞれがそれぞれの個性を活かしながら、時代の要請に応え、時
には時代の風を変えていく。
是非、20代の人にも読んでほしい本です。なにも偉業を残すばか
りが、大事なことじゃない。自分の個性を活かして、与えられた使
命を全うする大事さが、わかるのではないでしょうか。
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