今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。


以前、ラジオ番組に、ある俳優の方が出演していて、
「おれは肩書きがきらいだ。なぜなら人間なんて野生動物なんだから、
肩書きも必要ないし、いつ起きて、いつ寝ようが自由だし、
食べ物だって、食べられるときにすぐ食べなきゃならねえんだ」と、
まことしやかに語っていました。

なんだか納得できないなと、腑に落ちないところがありました。
そこであれこれと考えていたのですが、
やはり、人間は野生動物ではないのです。

野生動物と違い、社会という文化、文明をもった組織体のなかで生活しており、
そのなかには、暗黙ではなく、れっきとした社会のルールがあります。
そのなかで生活しているわけですから、野生とはまったく違うのです。

その俳優の方が、野生動物と名乗るなら、
この人間社会から離れ、野生のなかで、
野生動物と共生してこそ言えるのではないでしょうか。

そのためには、電気、ガス、水道などの人間文明を使うことなく、
ラジオに出演してお金を稼ぐでなく、野生で生きてこそ、
野生動物となるのではないでしょうか。

都合のいいとこだけ、野生動物とくくって話す姿に、
なにか解せない思いを覚えたのかもしれません・・・


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