今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。
●認知療法の始まり
さて、認知療法は、どのような経緯で生まれたか、
まずその始まりについてお話ししましょう。
認知療法の創設者アーロン・ベックは、
最初は「精神分析」について研究していました。
しかし、うつ病患者と接しているうちに、あることに気づきます。
それは、うつ病患者の物事のとらえ方(認知)がふつうの人とは違う、
ということです。
たとえば、誰にでも経験があるような小さな失敗を、
大げさに考えて、ずっと引きずって悩み続けたりします。
また、その小さな失敗によって、
ほかのすべてのこともダメになってしまう、などと考えたりします。
物事がうまくいっても、仕事で成功しても、喜ぶことができません。
きっとすぐに悪いことが起きるとか、
これはまぐれで、本当の自分ではない、などと感じてしまいます。
このようなうつ病患者特有の認知の仕方を、
「認知のゆがみ」と呼びます。
代表的なものは、次の通りです。
(つづく)
*参考文献
「うつ病との闘い方」
http://yukitachi.cool.ne.jp/utsu/u62ninchi.html
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