今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。



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飲み屋では、政治と宗教の話をするなとは、よく言われる鉄則です。
今回、あえて、こういう宗教に関する本を、紹介するのもどうかと
は思ったのですが、著者が信州まつもとの浅間温泉にある、神宮寺
のご住職ということで、地元のよしみで読みましたので、あえて、
紹介してみたいと思います。

亡き人の魂を成仏させてあげられるのは、お坊さんしかいないと思
うのは、仏教のもとで育った日本人に多いことでしょう。わたしも
そうです。

しかし、いつくらいからでしょう、葬祭センターがそういうことを
仕切るようになったのは。そして、なぜお寺ではなく、葬祭センタ
ー主体なのでしょう。

最近の大きな葬式に出席しても、お坊さんって、お経をあげるゲス
トって感じです。でも、この本を読んで、なんかわかってきました。

やはり、改革は大変なことです。それは業種、職種に関係なく、人
と人との生業がある限りしかたのないことでしょう。先駆者は、出
る杭は、打たれ、それでも負けじと、わが道を進む。それしかない
のですね。これを読んで、よくわかります。

日本には、８万を超える寺があるそうです。ちなみに公民館は２万
か所、コンビニは４万軒。それにお坊さんは、２０万人もいるそう
です。物理的には、十分にあります。

しかし、いま、仏教は、お坊さんは、「なぜ、生きるのか」にきち
んと応えられる修業をしている人が、どのくらいいるのでしょうか。

人生の悩み、苦悩を、説教ではなく、傾聴して、魂に寄り添ってく
れる人って、どのくらいいるのでしょうか。お坊さんも、所詮は同
じ人間なんだ、といわれれば、プロは存在しないような気もします。

なんかそういうことを考えさせれた本でした。


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