今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。



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いまは亡き、河合隼雄さんの本をときどき読んでいます。今回は、
4年ちょっと前に出版された本なのですが、書き下ろしというので
はなく、「絵本・自動文学研究センター」主催で、北海道は小樽市
で行われたシンポジウムの講演会録になります。

河合さんをベースにかと思っていたのですが、意外に養老先生のブ
ラックユーモアがとてもよかったです。やはり解剖学の先生だけあ
って、ネタが病院、死体などがテーマで、それをさらりと笑わせて
しまうところがおどろきました。ちょうど養老先生は、「バカの壁」
がヒットしているころで、乗っています。

この講演のなかで、筒井さんが言っているのですが、「笑い」につ
いて、みんなで真剣に話し合って、笑えるわけがないという見解も、
なかなか笑いを誘うわけです。筒井さんの作家としての、こういう
パラドクス的見解は、常に一貫しています。

わたしは中学のころから、筒井作品のファンです。この講演でご本
人が言っているのですが、笑いの文学をやっているのですが、ご本
人は自分の作品を読んで笑ったのは、3~4回とのことです。それ
くらい真剣に書いてると言っていました。だから笑えるのでしょう
ね。

パネルディスカッションで何度か話題になるのですが、河合さんが
言っているように、日本は本来多神教としての文化、それに伴う笑
いの文化を持っている。しかし、欧米の一神教文化がいきなり入っ
てきたため、その赴きのある笑いがなくなっている。それが多いに
あるのではないでしょうか。

笑いについて真剣に考えてみると、まるでお笑いタレントが、ネタ
を真剣に考えているような気分になりました。それは、そうと、こ
の対談メンバー、ほんとすごいメンバーですよね。


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