今日は、水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。




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去年８月に発刊された本ですが、いまごろの紹介となってしまいま
した。

経営コンサルタントの岡本 吏郎 と、作家の日垣 隆さん対談の本
なのですが、読書後には、よくある対談の本と違って、２人の作家
がそれぞれに中身の濃い内容を、執筆した本と同じくらいのボリュ
ーム感を感じました。

岡本さんの本は、何冊か読んでいたので、かなり辛口の方とわかっ
ていましたが、この日垣さんは初めて知ったのですが、この方もか
なりの辛口な方です。

対談の最後に、結局今回のテーマは、「理想から現実を見るのでは
なく、現実を直視した変化を行うこと」と岡本さんが言うこの言葉
に、すべてが集約されていると思います。

本の内容は、基本は経営に関することなのですが、いままでの常識
からの見解とは、全く異なるのです。

まず岡本さんが税理士という立場から、財務諸表が読めるという会
計知識では、経営ができるものではないと切りこみ、商品における
価格設定は、自分の考える５～１０倍に設定すればいいと、発想の
転換を投げかけ、別荘も、ベンツも資産ではないと現実を語ります。

そして経営に関しても、コツを語り合います。たとえば、時間（期
間を決める）×力（打ち手の数）＝経営のパワーになること、経営
は、足し算で考えるから苦しくなる。掛け算の世界を理解し、効率
よく利益を得るモデルを考えること。

これは、是非、この本から学びとってほしいことです。

また、経営者については、困れば困るほど、現状維持の罠にはまる、
ダメ経営者を語り、顧客についても、最近のクレーマーの傾向とい
う切り口で、自己愛性の強烈なクレームが多いので、そういうお客
はおもいっきり切るということを語ります。

なにもかもが、いままでの経営署にはない、経験と現場から紡ぎだ
された言葉なのです。これこそ、本来は、知らなくてはいけない経
営の知識なんだなぁと、つくづく思いました。


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