今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。


平成21年2月16日に、松本において、日高義樹氏を講師に招き、
「今後の世界情勢と日米関係」と題して開催された講演会のダイジ
ェストを5回にわたって掲載いたします。

日高さんの著書と合わせてご覧頂くと、より理解が深くなります。



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■4.軍事的な問題

かつてのアメリカの軍事力は、世界でも誇っていた。今は、北朝鮮、
パキスタン、南アフリカ、イランなどが核保有していて、その勢力
図が変わってきた。

問題は、ブッシュ政権がイランを占領したことから始まる。オバマ
は、イランへの矛先を、アフガニスタンに向けたのが大きな間違い
であった。アメリカ人は、とにかく撤退をきらう民族である。それ
が裏目に出たのである。

アフガンの大きな問題は、アメリカがアフガニスタンを攻撃すると、
パキスタンがどうでるかということ。歴史的に見ると、印パ戦争の
とき、パキスタンはアルカイダに助けられた経緯がある。そこでパ
キスタンは、アフガンに加勢する可能性がある。

それからパキスタンの内部は、アルカイダと反アルカイダに二分し
ており、分裂して政府が崩壊すれば、核戦争になるおそれさえある。

北朝鮮問題について。6ヶ国協議中、6~8発の小型核兵器を作っ
た。そのため、金正日が亡くなって国が分裂すると、核兵器を使っ
てしまうかもしれないし、他国に発売して儲けようと思うかもしれ
ない。

アルカイダ問題について。オバマ大統領が「悪いヤツも、ふるさと
に帰れば改心してよくなるだろう」ということで、750人のアル
カイダの捕虜のうち、278人をイエメンに解放するかもしれない
ということ。

イエメンは、アルカイダの発祥の地である。しかし、アルカイダは
過激派である。オバマは、イランとの話し合いを望んでいるが、イ
ラン回教徒の宗教家は、キリスト教を敵と見ているのだ。また、イ
スラエルの地上からの追放を望んでいるのだ。

そんな彼らに、話し合いなど常識的には考えられない。そこには、
混乱しかないのだ。またイラクの核兵器開発には、ドイツ、フラン
スの材料と技術の提供があるともささやかれている

すべてこのような国際問題は、急速なアメリカの弱体化が原因であ
る。


(つづく)


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