今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。


平成21年2月16日に、松本において、日高義樹氏を講師に招き、
「今後の世界情勢と日米関係」と題して開催された講演会のダイジ
ェストを5回にわたって掲載いたします。

日高さんの著書と合わせてご覧頂くと、より理解が深くなります。



------------------------------------------------------------
■3.サブプライムとは何か?

まず借金をした人が、借りたお金を返さないで、政府が代わりに返
したということが事実です。オバマ大統領いわく、「救済しないと
国が破綻し、世界経済に影響を与えて、世界が破綻する。これは戦
争と同じだ」といいました。

事の発端は、ブッシュ政権時代に、「すべての人に住宅を」の政策
により、借りる人は、頭金なし、借り手本位で、返済は30年以上
もあり、鑑定もなし、おまけに返済能力のない人にまで貸し出しし
た。もちろん失業したら、返済不能である。

これがわかっていてお金を貸し、なおかつメリルリンチやゴールド
マンサックスが、これを証券化して販売したのである。これはまぎ
れもなく、十分な詐欺行為である。

いまそれが、推定では500兆円にも及んでいる。そのうち300
兆円は、回収不可能といわれている。おまけに1000~2000
万戸の住宅の20%は差し押さえである。それにアメリカ人は、も
ともと貯金をしない。これから貯金をしようと推し進めている。

今後ヨーロッパの銀行では、証券化商品をEUで販売するときは、
等価保証金をプールしておくことを義務づけることにした。レバレ
ッジを効かせることができないだけでなく、ユーロがアメリカに行
かないようにし、ユーロを強くするためである。

オバマ大統領は、「呼び水」で景気対策をしても、ユーロが入って
こない状況にある。

中国は米国債券を2兆ドル(200兆円)を保有しているが、金融
危機により米国債安、ドル安で資産が目減りしている。しかしサブ
プライムは、ほとんど買っていない。

中国は、いままで条件付きで、米国債を買ってきた。中国自体は今
お金を持っているが、世界の人は、中国の金融のしくみを信用して
いない。だから今だに「ドル体制」の中でしか生きられないのが実
情である。

また、今後ヨーロッパは、アメリカの債券を買わないであろう。こ
れは、米ウォール街の本位が終わったことを意味している。


(つづく)


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

☆『まぐまぐ!』で無料メールマガジンの発行をしています。

●マガジンID 0000280994
【マガジン名】 走川通信(はしりかわつうしん)
【個別ページ】 http://www.mag2.com/m/0000280994.html

是非、ご登録してみてください!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

☆お問い合わせ、ご意見、ご質問、ご感想などを、お待ちしております。

資格取得、キャリアアップのことなら、「サンカレッジまつもと」

http://www.sun-college.jp

ページトップに戻る