今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
平成21年2月16日に、松本において、日高義樹氏を講師に招き、
「今後の世界情勢と日米関係」と題して開催された講演会のダイジ
ェストを5回にわたって掲載いたします。
日高さんの著書と合わせてご覧頂くと、より理解が深くなります。
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■2.アメリカは、現状、何が起こっているか?
ブッシュ政権時に、金融対策で60兆円を使った。今度は、70兆
円の景気対策が可決されたのだ。その内訳は、20兆円は、健康、
失業などの保険に、20兆円は、銀行救済に、30兆円は、大学の
学術、芸術の研究に充てられる。
さらに、今後、70兆円の追加も検討されていて、計200兆円と
いう膨大な資金を投下するのである。これは、オバマを軸に、国を
挙げて景気対策をしようと一丸になっているのはいいことである。
夏にも景気対策が始まるのが、アメリカ国内では、オバマ政策にと
ても楽観的で、ワシントンポストでも、最大の危機はまぬがれたと
いっていた。
しかし、1.ヨーロッパからの不信、2.理念を失い、どこに進む
のか。、3.アメリカの自己本位的態度、この3つの問題がある。
それは楽観視できる問題ではない。
オバマは、アメリカの人が、アメリカのことを考えて、アメリカ人
が選んだ大統領である。そこが今までの大統領とは違う。まず、そ
の支持者たちは、アメリカの連れてこられた人、あるいは生活のた
めに来た人である。
それは、かつての「ヨーロッパから来た人」、つまり高慢ではある
が、古いヨーロッパの伝統やしきたりに不満をもち、ヨーロッパに
変わって、世界を動かそうという、理想主義の人たちとは、まった
く違う人種なのである。
かつてのアメリカ人は、人道的であり、平和的であるという理想や
理念を持っていたのだ。そういう古いアメリカ人がいままでの大統
領を選んできたが、オバマはそういう人たちが選んだのではない。
これは、アメリカという国のあり方が変わった、ということなので
ある。
(つづく)
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