今日は、水曜日です。
「本」当におすすめのコーナーです。
友人のおすすめで読み始めました。一時期、本屋のベストセラー欄
にあり、気にはなっていたのですが、ちょっと、タイトルが・・・
という思いが強く、手にしていませんでした。
著者の姜尚中さんは、「カン サンジュン」と読むそうです。現在は、
東京大学にて、政治学・政治思想史などの教授をなさっています。
そのせいか、基本的にこの本は哲学書に近いのです。
この本、なにがおもしろいかというと、現代人の多くの悩み、苦悩
を、100年前の夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、彼
らも同じ悩みを抱えていたということで、考えていくところです。
また漱石もウェーバーも、ほとんど同時期に生まれて死んでいると
いうのも時代背景的におもしろいところです。
そう考えてみると、100年前の割とブルジョア層であった彼らの
苦悩と、現代のわれわれの庶民の生活の悩みが、同じようになった
ということです。そこには多くの一般庶民が、「自由」を手にした
ということが大きな要因だという解釈になります。
現代のわたしたちは、「自由」を手にしたゆえに、「人生の選択」
という不自由さ、「伴侶の選択」という「不毛」も同じく手にして
しまったのかもしれないのです。
だから「自由」がゆえに、悩みを放棄し、楽なほうばかりに進むの
ではなく、悩みぬいて強くなる。それが実は、精神的な若さにもつ
ながる。
その中には、何のために「働く」のかを考えて、人として成熟する
ヒントにもなり、なぜ死んではいけないかということを考えて、自
分の意味を見出したりする。それは、現在増加傾向にある、こころ
の「うつ」の状態からの打破にもつながるといいます。
毎日を悩みながら生きているわたしは、自分はちょっと変なのかな
と思うことが多々ありましたが、この「悩む力」によって、悩むこ
とは決して悪いことではなく、かえって、よりよい自分を探すこと
になるのだと発見できたことは、大きな収穫でした。
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