金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った by 安部 芳裕
最初の1章から3章までは、お金の歴史、
金融の歴史と、経済学の基本だと思います。
改めてお金の成り立ちを知ることで、
お金に執着することが、お金に振舞わされるということが、
よくよくわかってきました。
それからお金の仕組みの基本を知ることは、
大変にためになることです。
金融のシステムを紐解いていくと、
この本にあるように「利子」という仕組みが、
なぜ「椅子取りゲーム」なのかがわかってきます。
そして、いまのわたしたち、あるいはこれから産まれてくる子どもたちも、
産まれたときから、利息つきの借金を背負ったまま人生を歩むことになります。
その利子をとる仕組みを設計したというのが、
ここでいうロスチャイルドというわけです。
4章からは、ロスチャイルドにまつわる「トンデモ本」の展開となるのですが、
ノストラダムスの大予言とは違い、とても現実的です。
しかし、つじつま合わせ的な部分も感じるのです。
気になるのは、著者が「反ロスチャイルド」ネットというのを、
立ち上げているところです。
そうは言っても、しっかりした研究はなされています。
意外と最後の「未来への提案」は、いい内容です。
そこでは、わたしたちが子どものころ聞いた、
「空想未来」の予想図とは大幅に違い、
メカに溢れた世界ではなく、環境・リサイクルに根ざした、
循環社会で、土着的なのは、最近の科学者の未来への提言とも通づるものでしょう。
こう考えると、大量消費社会も、ロスチャイルドの仕組んだ計画だったという気が、
しないでもありませんね。
たのしく、読ませてもらいました。
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