今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
2006年11月22日に行われた、渡邉美樹社長の講演会をまとめたものです。
みなさんのお役にたてれば、幸いです。
渡邉美樹パネルディスカッション議事録
講演会の議事録の続きです。
Q2. ワタミのキャラクターは亀ですが、
一歩ずつ着実に登るというイメージで亀にしたのでしょうか?
26歳のときに1億円稼ぎましたが、その後、天狗になってしまい、
27歳のときに大失敗を犯しました。
立地を間違えたのです。
経理の知識はある程度ありましたが、キャッシュフローを考えていませんでした。
そこからの半年間はいつ、会社が潰れてもわからないような状態でした。
銀行の融資担当者からは、「お前の人間性に金を出せない」とまで言われました。
本当にどうしようもなくなったときに、知り合いの酒屋さんが、風呂敷袋を持ってきて、
「ここに2千万円あるから使ってくれ」と借用書無しで、お金を貸してくれました。
私は、泣きながら、その2千万円を受け取りました。
このとき、これからは一歩一歩、着実に歩いていこうと決意しました。
そのことを“体の重い亀”に例え、社内報で書いたところ、
いつの間にかワタミのキャラクターのようになりました。
そのとき大失敗したこと、また、いま仕事を進めているうえで、
勉強の必要性を痛感しています。
「本」には、いままでの人が失敗したことの集積が書かれています。
「本」を読むこと、勉強することで、それらを吸収したら、
恐ろしいほどの知識が身に付きます。
先日、経営学の教授とお会いする機会がありましたが、
その人は、私が一所懸命仕事し、
身につけた知識よりも、たくさんの知識を持っています。
経営には、あと経験も必要ですが、勉強はしておいた方がいいと思います。
勉強は奇跡を起こします。
*なおこの議事録は、富田さんのご協力で、掲載しております。
(つづく)
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