今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。


2006年11月22日に行われた、渡邉美樹社長の講演会をまとめたものです。
みなさんのお役にたてれば、幸いです。

7.貧しき者は幸いです

毎年、カンボジアに行って、貧しい人たちの家を訪問しています。
そのなかで、いつも「なんて、この世の中は不公平なんだ!」という想いになります。
カンボジアだけではありません。
ワタミにはいま3,000人の社員がいますが、そのなかには、明らかに頭の良い人、
そうでない人、綺麗な人・・・がいます。

しかし、そうしたお金とか才能といったことは、
神様の目から見たら、大した問題ではないのではないと思えるのです。

それでは、神様は何を見ているのでしょうか。
聖書には「貧しき者は幸いです」という教えがあります。
私は10歳のときに父の会社が倒産し、“貧乏”というものを体験しました。

しかし、仮に倒産せずに、裕福なボンボンのまま育っていったら、
カンボジアの子どもたちの苦しみが、わからなかったと思います。
貧乏を経験したからこそ貧しい者の痛みが、
自分の痛みとして考えられるようになったのです。

人の価値とは、“やさしさ”や“思いやり”、“謙虚さ”ではないでしょうか。
そして、人の生きる目的は、目標を持って毎日を過ごし、“やさしさ”や“思いやり”、
“謙虚さ”を身につけることにより、人間性を高めていくことだと思います。
決して、“金”や“名誉”ではありません。


*なおこの議事録は、富田さんのご協力で、掲載しております。

(つづく)

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