今日は、水曜日です。
「本」当におすすめのコーナーです。


紀元前3000年の過去の世界から、2150年の未来にまで、
壮大なテーマで書かれた本です。
なんだか最近は、ビジネス書を中心に、どちらかというと現実的というか、
目の前のことに対する本を、読むことが多かったせいか、
この宇宙規模的なテーマには、なかなか溶け込むことができませんでした。
しかし、ひとたびこの世界に入り込むと、目の前のことを考える自分が、
いかにちっぽけなんだろうと感じさせられました。

作者のローレンス・トーブさんは、この本が処女作になります。
歴史家であり、未来学者です。10ヶ国語を話し、
おまけについ最近まで、20年ほど日本に滞在していました。
なぜ日本に住んでいたのかは、本書を読むと、とてもわかるような気がしました。

過去歴史については、さまざまな本で書かれていることなのですが、
その切り口の斬新なところには、ほんとに驚かされました。
その切り口とは、「セックス(性)」「年齢」「カースト」という、
いままで、いろいろな人がなかなか踏み込んできていない領域で、
歴史を分析し、それだけの及ばす、150年くらいの未来まで、
自論で書き進めていきます。

「ええ?そんなことあるの?」と最初は読んで思うのですが、
読み進めるうちに、妙になっとくできるのです。
世界が国ごとではなく、ブロックに統合される。
そして、その頂点に立つのは、アジア圏を中心にした「儒教圏ブロック」であると。
そして第二位は、ヨーロッパを中心とした「欧州ブロック」。
おどろくことに、第三位は、アメリカ、ロシア連合の「北極圏ブロック」。

とても突拍子もない話に聞こえるのですが、現在世界で起きている社会的現象を見ていると、
なんだか納得できるのです。
後半は、精神・宗教の時代へと変わっていく世界を描いています。

最後はもう、絵空事とは思えなく、タイムマシーンに乗って、
未来を見せられているような気分になってしまいました。
約380ページもあり、正直、読むのは大変でした。
大変でしたが、その分、3時間半くらいある超大作映画を、
観たような気分になったのも確かです。

そう「未来の教科書」って感じがしました。

とても長い本なので、読み切る自身のある方にだけ、おすすめします。



☆お問い合わせ、ご意見、ご質問、ご感想などは、

こちらのお問い合わせフォーム

までお待ちしております。

◆省エネ・パッケージエアコンのことなら中央製作所へ。こちらから、どうぞ。

ページトップに戻る