今日は水曜日です。
「本」当におすすめの、コーナーです。
織田信長って、冷酷、冷血、勇猛、狂気などなど、
人並みはずれた、冷たいと形容される性質を、
ことごとく網羅した人物だと思ってました。
でも実は、かなりの臆病で、人一倍恐怖心の強い人だったんだそうです。
そんな信長が、負け戦が確実といわれた桶狭間の戦いで、
前夜に敵が攻めてきても、デンと構え、
なおかつ、出陣まえに「敦盛」という「能」を舞ったそうです。
なぜそんなことをしたんだろう・・・?
信長がストレスをパワーに変えた秘密とは?
それがわかれば、わたしたちの人生に、すごく役立つでしょう。
作者の安田さんは、1956年生まれで、下掛宝生流ワキ方能楽師です。
また日本で数少ない米国Rolf Institute公認ロルファーの一人です。
ワキ方の重鎮、鏑木岑男師の謡に衝撃を受け、27歳のときに入門。
現在は、国内外を問わず多くの舞台を勤めるほか、
小学校をはじめとする学校での能の特別授業など、
さまざまな形での能のワークショップも行なっています。
また、人間性心理学会や心理学関係の大学でもワークショップを行ない、
心理学の分野での活躍もめざましいかたです。
さきほどの話の続きですが、戦の敵に向かう死の恐怖を、
「能」の呼吸法である、深い呼吸と声によって克服し、
行動エネルギーに変えた、ということなんです。
大きなストレスを、あえてぎりぎりまでため込み、
深々とした呼吸と声を使い、信長は自身の深層の力を引き出したということです。
この信長の呼吸法は、「反復律動性の呼吸」といわれています。
その「能」の動きをもとした「和」の呼吸法を、
誰にでもできるエクササイズとして紹介します。
誰でも、強いストレスを感じながら生活を送っています。
ストレスをパワーに変えるエクササイズを、ぜひ実践してみてください。
そしてこの本は、言葉の語源の解説がすばらしいです。
そういう意味でも、とても博学になれますよ。
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