今日は、水曜日です。
「本」当におすすめのコーナーです。


「世界征服!」

子どものころ、仮面ライダーごっこをするとき、悪役をやることになると、
このセリフをいうのに優越を感じました。
いや、ごっこだけでなく、世界征服ってできるのだろうか・・・
漠然と考えたこと、ありませんか?


著者の岡田斗司夫(おかだとしお)さんは、1958(昭和33)年大阪生まれ。
85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立、92年退社。
大阪芸術大学客員教授。著書に『オタク学入門』『「世界征服」は可能か?』などを執筆しています。


もしあなたが悪の組織を結成し、「世界征服」を企んだとすると、
どうなるかをシミュレーションを行った本です。
変な本でしょう。

それでも、まじめに分析します。
世界征服する悪の組織には、4つの目的に分類される。
そしてその支配者には、4つのタイプがある。

なおかつ、世界征服には手順があると。
第一段階として「目的設定」をする。第二に「人材確保」。
第三に、「資金調達と設備投資」。第四、「作戦と武装」。
第五、「部下の管理と粛清」。最後の段階・・・

なんだか、こういう目次を見ると、なにかと似ていませんか?

そうです。経営書なんですよ。この本は。
いきつくとこは、同じなんですよ。

それに世界征服が仮にできたとして、明るい悪の社会があるわけではないのです。
もしあなたが悪の組織で、世界征服できたとしても、
その次には、その社会を維持しようと、秩序のある社会にしようと思うでしょう。
そうした瞬間から、ライバルが出現し、支配が崩れる。

それに、悪の組織とはいえ、子どもに継承しようと考えると、
聡明で人格的にいい人間に育てようと思うのではないでしょうか。
そうすると、征服などできなくなるのです。

なんだかパラドクス(逆説的)ですよね。

そして最後には、現在の「自由主義社会」「情報の自由化」に対して、
警鐘を鳴らしてくれます。

いずれにせよ、人をまとめるというのは、大変なことなんですよね・・・



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