とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。
◆クライエントの質問
クライエントの質問には、以下のような内容があります。
①知識や情報を得たい
②要求、依頼、勧誘を伝えたい
③不安、おそれなどの気持ちを伝えたい
④支持や保証を得たい
⑤安心にために確かめたい
⑥あきらめるために確かめたい
⑦カウンセラーを試す(様子をうかがう)
◆カウンセラーの質問
カウンセラーの質問には、次の種類があります。
閉じられた質問・・・YES,NOのように簡単に答えられるもの
開かれた質問・・・その人なりの工夫や独自性など
*カウンセリングとは、その人のドキュメンタリードラマを、その人自身でつくるようなもの。
そしてカウンセラーは、そのためのプロデューサーであり、ディレクターのような役目をする。
◆クライエントの理解
外側の理解と内側の理解があります。
外側の理解とは、一般論の枠組みで、その人意外でも答えられるような内容のことを含む。
内側の理解とは、その人本人でないと答えられない内容である。
クライエントの「葛藤」状態を理解すること。
注意することは、クライエントの動きのとれない状態をそのままうけとめ、
わかろうとすることです。
まずは外側の理解を糸口に、内側の理解をしていくことが大切です。
◆クライエントとの関わり
クライエントの言葉のなかには、否定的内面と肯定的内面があります。
これはカウンセラーやクライエントに関係なく、どちらかに偏る傾向があり、
おおむね肯定的内面に偏りがちです。
なぜならだれでも、否定的なことには関わりたくという思いがあるからです。
クライエントは否定的な言葉に対して、カウンセラー自身が強くなりましょう。
否定の言葉の中から、最も訴えたいことが見つけられるようになると、
いい関わりができるようになります。
◆言い換え
クライエントの訴えをよりはっきりさせるために、カウンセラーの言葉として置きなおして
フィードバックすること。
「焦点となる感情」を理解して、それをカウンセラーの言葉で言い直したり、
クライエントが言いたい気持ちを明確にする。
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