とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

◆クライエントの心理

カウンセラーは最初から、クライエントのことを決めつけてはいけない。
こうかな?ああかな?といろいろと考える
たくさんのイメージを浮かべる。そうすれば、たくさんの想定ができる。

例)不満の場合

①自分自身に対してなんらかの理由で上手く行動できなかったり
感情が乱されて当惑を感じ、上手く統制できない自分に不満を抱いている

②他者に対して:自分を混乱させたり、苦しめたり 自分に対して
手をさしのべてくれないことで、周囲の人に対して不満を抱いている。

カウンセリングは、
今までと違った人間関係を求め、期待してやってくるということも忘れてはなりません。
⇒その分、契約関係としてきっちりしているので、友達同士の相談とはまったく異なる。


◆準拠枠

準拠枠とは、感じ方、考え方、価値観、態度、行動を評価決定する場合に、照合したり、
拠りどころにしたりする個人の内的な枠組をいいます。

それは個人の主観的な内的世界といいかえることもでき、
その人の過去の経験の中から形づくられていくものです。

相手の準拠枠に立つということは、「この人にとっては、こういう意味を持っているんだなぁ」
と相手が見、感じ、考えているように自分も見、感じ、考えられるということである。

・相手の枠組みに近づくには
1.初めはこちらの枠組みで、先にいくほど相手の枠組みで
2.同化と調節

相手の枠組みに近づく努力の中で、想定を作ったり、当てはめたりすることを《同化》といい、
当てはめた想定を変更したり、修正したりすることを《調節》という

・まとめ
カウンセラーは、初めは自分の枠組みで近づくよりほかに、近づきようがないのです。
クライエントの話の展開に応じて、自分の枠組みを柔軟に同化、調節して、
相手の枠組みに近づくことが必要となる。


◆人が見、行動している世界

相手の枠組みで物を見るということは、自分の見方、枠組みを捨てるのではなく、
自分の見方を一時棚上げして、「変だな、どうしたらそういうふうに見えるのだろうか、
考えられるのだろうか」と思ってみることである。

往々にして、頭の中でぱっと浮かぶのは、決めつけの場合が多いのです。
クライアントの情報を聞きながら、ピントをあわせる⇒想像をたくましく


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